バースデーソング♪
10月からは
1カ月の間に
2回もやってくる、
我が家の――
バースデーパーティシーズン!
19人姉妹というわけで、綺麗に一月ずつ分かれている誕生月も、この10月からは怒涛の勢いで押し寄せてきます。日本広しといえど「バースデーパーティシーズン」なんて言葉を使う家庭は、そうありえないでしょう。改めてその凄さを思い知らされたというか……そんなバースデーパーティーシーズンを楽しそうに迎えている蛍です。
今日は霙姉さんの誕生日(11月9日はマリーの誕生日でした)。今年もお誕生日ケーキを焼いているとのことですが、「少なくとも、ホタがケーキを 焼くようになってからのことだから―― 6回くらいかな?」とのことですので……小学校中学年から? うーん、その時から既に素質満点だったということですよね。
ホタはケーキを焼くのが好きだから、
こんなにたくさんのきょうだいがいて、
こんなにたくさんのバースデーケーキを
焼くチャンスがあって――
毎年チャンスが増えて――流石に生まれたばかりの子には無理ですが――いくことにも、喜びを感じていたのでしょう。この大家族に相応しいというか、ホタはホタになるべくしてなったというか、最初からホタだったのかも。月1回――10月からは月2回ですが――というのも、今となっては無理な回数ではありませんが、最初の頃は楽しくもあり、大変でもあったでしょう。そんなことも、あったかもしれないホタですが……
本当は1番たくさん焼いてあげたくて、
1番盛大にお祝いしてあげたかったはずの
お兄ちゃんにはまだ1回しか、
焼いてあげられていないこと!
とても残念がっています。ホタはお兄ちゃんが欲しかった子なので、積り積もった願いがあったのでしょう(弟や妹は出来ても、姉や兄は基本的に増えませんから)。今は彼がいますが、それにしたって、ケーキを焼いて上げられていたはずの数回分を逃している訳ですから……ホタの感嘆符からそれが読み取れます。しかも「本当なら――ホタの初めてを もらってほしかったのにな。」と来ています。いやあ、彼はここまで想われて幸せ者ですね。他の姉妹がヤキモチ妬いちゃいそうなぐらい。
そんな蛍の初めてのケーキは、海晴お姉さんに教わりながら作ったそうです。こういうの、ママの役割だと思うのですが、忙しかったのかもしれませんね。このとき、海晴お姉さん12歳。中学2年生ですけど、今の蛍みたいに家事を一手に引き受けていたのかもしれませんね(春風さんが小6ですから、既にお手伝いはしていたでしょうけど)。
憧れたおしていたケーキ作りは「ホタの初恋みたいなケーキ♥」と表現されるように、まさに憧れの塊であったことが、充分すぎるほどに伝わってきます。そんな、初恋ケーキは、初恋らしく(?)失敗に終わってしまったようですが、やっぱりそれでも、初めてを彼に上げたかったそうで――
きっとお兄ちゃんなら――
「おいしかったよ♥」って――
ほめてくれたと思うもの――エヘヘ♥
本当に彼は信頼されているようです。しかも「ホタ――お兄ちゃん、大好き!」とまで。決して、その初恋ケーキを食べた他の姉妹が、不味いだのいった訳ではないと思いますが、やっぱりそれでも「お兄ちゃん」に褒めてもらうのは違うのでしょう。
ここから察するに、やっと焼いて上げられた1回目のケーキも、彼はさぞかし褒めたのでしょう。しかも、万感胸に迫ったこともあって、それが大好き!に繋がったのかも。彼女の、与えることを幸せに思える感性というのは、お母さんとか、そういうの越えてます。ラブですよ、ラブ。ほら、吹雪も目に見えないけど存在していると確信している、ラブ。
今日の主役である、霙姉さんのリクエストということで抹茶シフォンの大納言ケーキ。
お兄ちゃんには生クリームを
たっぷりサービスしちゃいますね♥♥♥
今日の主役を差し置いて、果報者ですね、彼は。
ヴァージニア
先週はインフル騒ぎで、小さい子組は随分退屈な日々を送っていたようですが、一山過ぎ去ったようで、トゥルー家には感染者が出なくて良かったです。
すっかり――家を
出られなくなっていたユキが、
今日の午後、久しぶりに――
外出することになりました。
解禁されて退屈の塊になっていたのでしょう。一緒にお出かけしたのは吹雪でした。
小さい子とおなじぐらい、綿雪は体調に気をつけなければいけなくて、仕方ないとはいえ――ユキも承知しているといっても――家でジッとしているのは、さぞや退屈だったでしょう。やっと外出の許可が下りたと言うことで「氷柱姉と立夏姉、それに麗姉と小雨姉です。」という付添い人をつれてのお出かけです。
このメンバー。氷柱は当然――今まで通りでもあり、先日の騒動もあったことですし――として、立夏は何かと着いていきたがりな感じ、麗も何か目的があって偶然、小雨は麗が出かけるなら私も、といった所でしょうか。そんな中、吹雪といえば……
最近、暗号解読の本に
すっかり夢中になっていたせいで、
個人的な外出はずいぶん――
していないことに気づいたので
とのことで、同行を決めたようです。しかし、この暗号解読の本とは……トゥルー家の蔵書は凄いことになってそうですよね。
ついでに買い物もしたいようで「最近気に入っている金色の 小さな三角形のクリップが――」とのことですが、ゼムクリップとはちょっと違うんですね。てっきり同じ物かと思ってました。吹雪はこのクリップで何を挟んで纏めているんでしょう?足りないと言っていますから、吹雪の身の回りには、金の三角形のクリップがたくさんあったり……(若しかして、吹雪はこういう小物が好きだったりして、文具屋さんとか好きなタイプだったりするのかしら)。
「わぁ――もう、すっかりクリスマスだ!」
駅の近くのショッピングモールはすでにクリスマス色のようで、吹雪の「いくらなんでも早くないでしょうか?」というのも、大人としては頷くところなのですが――
そう言ったユキの笑顔が
とても嬉しそうで、
それを見ている姉たちもみな
とても幸せそうで、
なにかと楽しみの少ないユキの、嬉しそうな笑顔を前に、それに対して幸せを感じる姉たち。良い光景ですよね。例え、早すぎるクリスマスの飾りつけを見たからだとしても、ユキの嬉しそうな顔が嘘になるわけではありませんから。
そして、その光景に対して、同じく姉である吹雪は、
私はヴァージニアと
アメリカの新聞社の話を思い出して――
何も言わないことにしました。
お姉ちゃんです。
吹雪は、そういう空気の読めない子ではありませんが、今回は更にお姉ちゃんとしての振る舞いというか、優しさが見えるような気がするのです。だって、去年はこんなことを言っていたのですから(このときも、額面通りそういう意味ではないのですが)。
そして「はい、私も同意します。 サンタクロースはいるのです。」は、吹雪の成長を思わせるというか――蛍が緊張すると言う辺り、吹雪は言いかねない雰囲気でもあったのでしょうか――、何というか。ユキは、このことに気付かないかもしれませんが、こうして、吹雪の優しさというのもは、伝わって欲しいものだと思います。
我が家の平和を――今年も願います。
今、キミがここにいることの平和を――
帰宅して、氷柱が提案したのかもしれません。そして、吹雪もその提案の事実を知っていたことで、同意したのでしょう。
そこで願われる「我が家の平和」という辺りにトゥルー家らしい優しさが溢れ、その中心には、彼がいるのですね。
ん?
十一月となり、今年もあと二ヶ月。トップバッターはヒカルです。
そんなにこの――
芋が欲しかったんだな♥
ヒカルらしい、というかホッと一息つけるこの雰囲気。他の家族と違う、対等な関係というか同い年ならでは+ヒカルの性格によるやり取り。良いですね。最初に「そんなに―― 物欲しそうな顔をして。」なんて言うものだから、彼が一体なにを欲しがっているのかと、ちょっと期待しちゃったり、しなかったり。
どうやらホタの希望で、ダッチオーブンを買ったようです。ガス台や最近ではIH対応の物もあると聞くので、ますます料理の幅が広がりそう。ずっとずっと欲しがっていて、今年初めて――それに選んだのが、この焼き芋! この季節ならではでもありますし、やっぱり、女の子は焼き芋が好きなのかしらね。
あ、これが最後の1本だから――
食べかけでも良かったら
こっちの半分やるよ♥
半分ずっこ。良いですよね、シチュエーション的にも。しかも! 「かじっちゃってるっぽいケド―― ま、いいよな? キョーダイなんだし。」 !? 焼き芋を使った関節キス(それは言いすぎ)。別に家族なんだから、食べかけでも、それこそヒカルの言う通り問題ないわけなんですが、傍から見ている身としては、良い雰囲気だなあ、と思っちゃいます。これ、春風さん辺りが同じシチュを強請ったりしないかしら……(どちらとは言わず)。
「つい――両方かじっちゃうんだ♥」なんてのも可愛すぎます。両手に焼き芋を持って幸せそうにしているヒカル。そりゃあ、彼だって物欲しそうに見ちゃうかもしれませんね?
この9月から交換留学で来た
ルーシーとすっかり仲良くなって誘われて
すっかり和んだところで、先週、トゥルー家を騒がせていた氷柱の一件。チャンスを見送る、ということで、どうやら一件落着したようです。
ここで騒動の発端というか、虹子より更にもっと発端。ルーシーというお友達に誘われたそうで。
書類というのは、留学に関するものだったのでしょうけど、虹子がお絵かきしてしまって、大分怒ったようですが、氷柱がそこまでしてしまうとは、相当乗り気だった様子が窺えます。氷柱は、割と気難しそうな子ですが、九月から一緒になって、そこまで仲良くなってしまうとは。事の真相がハッキリした今、そのルーシーちゃん(仮)にも興味が湧いてくるというものです。
しかし。氷柱の向上心+綿雪への想いを考えて、この留学話はかなり魅力的だったのでしょう。それで、舞い上がったというか、周りが見えなくなってしまったというか。先週の綿雪の話を聞く限り、もうそのことで頭がいっぱいになってしまったのかも。落ち着いた今では、いつも通り、考えられるようになったでしょうけど、いずれ氷柱は飛び出していってしまうかもしれません。そのときは、きっと彼が綿雪のことも含めて、しっかりとこの家族を守ってくれるでしょう。
一つ、「まあ、オマエも―― 淋しかったのはわかるけど。」っていうのは? ヒカルからは、そんな風に見えたのでしょうか。釘を刺されてしまうぐらいですから、随分心配した上に、帰ってきてからの二日間も、構っていたのかもしれません。そりゃあ、金曜日の夜に、あんなことがあれば構いたくもなるでしょうし、氷柱としても必要以上に反発したくなっちゃうでしょうから、ここはヒカルの忠告どおりにしておくのが良いのでしょう。
ヒカルの言う通り、平和な日常が戻ってきたわけですから、のんびりしたいですよね。といいつつ、火曜日はいきなり休日で、日記がないという。
今回、霙姉さんに続き、年長者ぶりを発揮したヒカル。こういうのも良いですが、やっぱり乙女なヒカルも見たいですよね。そろそろ、そういう季節(一年中、そんな気もしますが)なんですから。







