ホッと
梅雨入りし始めた地域もあり、ジメッとした季節の到来ですね。
そんな季節には、洗濯物を外で干せる日も少なくて、なんとなくさっぱりしない日が続いてしまいそう。特にトゥルー家では、その洗濯物の量たるは尋常ではなく、家事担当の子には更に負担がかかってしまいます。すると、当然、この子は大変な訳で――という、ホタが今日の日記当番です。
降ったりやんだり。
なんとなく、
すっきりしない
いやな――
お天気ですね。
やっぱりホタもそう思っているようですが、これはお洗濯とは別に、一般的な感覚のような気がします。
また、小さな子が多いこの家では、子供が騒ぐと雨、というか癇の虫というか、落ち着きのない雰囲気に嫌になってしまうということも――トゥルー家の小さい子組は余りにしっかりしているため、何となく想像がつき難いですが――あって、「いやな――お天気」とは、単に雨が降ってすっきりしないだけじゃ、ないかもしれませんね。
こんな時は――
ホッと♥
一息。
それでも蛍は、この家の、この時期の過ごし方なんていうものはとっくに心得ていて、杞憂なんでしょう。しかも「本当は蛍が、 ちょっとイイもの、 飲みたいだけなんですけれど♥」と、彼が自分を気遣われたんじゃないか、と思う前にそうやって先手を打ってくれるのも、嬉しいですね。でも、それが本音である可能性もあるわけで、そうならば、それはホタの隙というか、甘えてくれているようにすら考えられて、彼としても悪い気がするわけありませんよね。
この後、ホタは「ホッと、あたたかい飲み物♥ なんて――」とダジャレを披露――偶然、こういうことってありますよね――して、尚も可愛いところを見せてくれます。ホント、出来た妹というか、お母さんというか……
アレを飲むとなんだか胸がドキドキしてきて――
――ね、お兄ちゃん♥
そこな「カフェ・蛍」の品揃えですが、結構なもので、季節を問わず揃えているのは流石トゥルー家というか、ホタや春風さんの気遣いの上に、他の姉妹の好みに合わせた結果かもしれません。そんな中でホタが選んだのがアイリッシュコーヒー。大体どんなものか知っていましたが、この機会にもう少し見てみると、思ったよりカロリーありそうなものですね。由来からすれば、当然かもしれませんが……美味しそうですね。
ホタも飲んだ経験の上、「ドキドキしてきて――」とするものだと教えて上で「――ね、お兄ちゃん♥」と誘う様子は、普段のホタに少ない、なんというか女の子な――妹、ではなく――印象を受けます。こういうこと、春風さんとか、そういう印象が強い――失礼な――ものですから、なんだかその仕草だけで、ドキドキしてしまいます。
ホタと一緒にひとくち。
甘くて濃いアイリッシュコーヒーで
ふんわりウットリ、いーい気持ちになりませんか?
この「ホタと一緒にひとくち。」というのが、二人きりという点を強調していて、なんとも可愛らしいというか、いつも家族と一緒、というのがポリシーのトゥルー家において、殊更に強調されるというか。しかも二人きり「ふんわりウットリ、いーい気持ちになりませんか?」なんて、明らかに誘ってるというか、前述の「本当は蛍が、 ちょっとイイもの、 飲みたいだけなんですけれど♥」が、単に気を利かせた発言ではなく、ホントにそうであれば、意味深に聞こえてきます。
こうまでされては、彼としても同意する以外に選択肢はなくて、快く頷いたのでしょう。「――うれしい♥」と声を弾ませるホタに、すでにドキドキして、いーい気持ちになっちゃってるんじゃないでしょうか。
そうと決まったら、ホタ早速――
執事の衣装、部屋からとってきますね!!
お、おおう。
これはやはり、彼が着るんでしょうね。日記とはパラレルでありますが、小説版でホタは着せたい衣装に執事服を挙げていますし、日記のホタが、前からチャンスを窺っていたとしても不思議じゃありません。しかし、彼が着ることになれば、当然給仕するのは彼になるわけで――本当にホタが疲れていた可能性も。でも、コスプレ好きのホタがそれで元気になってくれるなら、良いじゃありませんか。
ところで。彼の執事姿をみたら黙ってなさそうなお姉さん組。一体どういう行動に出るかしら――






